福島県の里山における植物,土壌,底砂中放射性セシウムの長期変動

Cs濃度を調査した.福島市─浪江町間の走行サーベイでは,除染により空間線量率は急速に減衰したが,未除染の山林では物理的減衰と同程度であった.2014年以降,落葉広葉樹林では林床(落葉と表層土壌)で放射性Csは物理的減衰以上に減少していないが,スギ林では生葉と落葉で減少し,表層土壌に蓄積した.2014年までスギ落葉中放射性Csは降水による溶脱が顕著であった.2013年春季には放射性Csはスギ林よりも広葉樹林で表層土壌から深層に移行していたが,2015年冬季にはスギ林で深層への移行率が上回った.小川では放射性Csは小粒径の底砂に蓄積しており,一部は浮遊砂として流出するが,表層土壌に対する比は広葉樹林で2013年: 0.54,2015年: 0.29,スギ林で2013年: 1.4,2016年: 0.31と下がっており,森林に保持されていることが分かった.しかし,春季にはスギ雄花の輸送による放射性Csの生活圏への流出が懸念された..

Medienart:

Artikel

Erscheinungsjahr:

2017

Erschienen:

2017

Enthalten in:

Zur Gesamtaufnahme - volume:66

Enthalten in:

Bunseki kagaku - 66(2017), 3, Seite 163-174

Sprache:

Japanisch

Beteiligte Personen:

金野, 俊太郎 [VerfasserIn]
大河内, 博 [Sonstige Person]
勝見, 尚也 [Sonstige Person]
緒方, 裕子 [Sonstige Person]
片岡, 淳 [Sonstige Person]
岸本, 彩 [Sonstige Person]
岩本, 康弘 [Sonstige Person]
反町, 篤行 [Sonstige Person]
床次, 眞司 [Sonstige Person]

Links:

Volltext
jlc.jst.go.jp

Themen:

Car-borne survey
Cedar male flower
Forest
Outflow
Radioactive cesium

doi:

10.2116/bunsekikagaku.66.163

funding:

Förderinstitution / Projekttitel:

PPN (Katalog-ID):

OLC199401590X